スウェーデンで日本に浸る
海外に長くいると恋しくなるのが、やはり日本食。
そして個人的にはなりますが、現在住んでいるアパートにはバスタブがないため、日本食の次に恋しくなるのがお風呂です。
サウナ発祥の国・フィンランドとは違い、スウェーデンには気軽に利用できる公共のサウナもあまりないため、じっくりと体を温めたい・・・となおさら思うのです。
そこで今回、お盆休みを利用して露天風呂や日本食が楽しめるスパホテル、「Yasuragi(やすらぎ)」に行ってきました。
「スウェーデンでの日本」を少しご紹介したいと思います。
Yasuragiはストックホルム中心部から車で20~30分ほど行った郊外にあります。
まず出迎えてくれるのが、連なった鳥居のような赤い門。
そして坂を上っていくと見えてきたホテルの外観は、シンプルでモダンな印象。
もともとはスウェーデンの労働組合組織の研修センターとして1974年に建てられたもので、日本人の建築家によって設計されたそうです。
受付では作務衣を着たフレンドリーなスタッフさんがホテル内について丁寧に説明してくれます。
ロビーや廊下には着物や帯、生け花などが飾られており、所々に感じられる日本の雰囲気に嬉しくなります。
なかなか日本へ帰国する機会がないため、今回はしっかり日本に浸りたい!ということで畳みの部屋をチョイス。
布団、とまではいかないものの、布団風の低めのベッドが用意されています。
全室から海を眺めることができ、フィンランド行きの大きな船がゆっくりと進む様子も。
眺めているだけで心が静まります。
ここYasuragiでのメインはなんといってもお風呂。
残念ながらお風呂のエリアは撮影禁止のため写真は撮れなかったのですが、露天風呂では森や海を眺めて大自然を感じつつ、ゆったりと心癒されるひと時に。
スウェーデンらしいこの時期の強い日差しを浴びながら、温かいお湯に肩まで浸かれるのはダブルな贅沢です。
ほかにも炭酸風呂や岩盤浴、サウナもあり、思う存分リフレッシュできます。
お風呂のほか、サウナでのホットヨガや座禅など、リラックスできるアクティビティも充実。
また、ラウンジではお茶とフルーツが用意され、自由に利用することができます。
なかなか手に入らない日本の煎茶やほうじ茶、玄米茶が飲めるのは貴重!
お風呂を満喫したあとの食事ですが、ここはやはりスウェーデン。
マヨネーズなどのソースがのったお寿司、スモークサーモンの揚げ餃子、ベリーソースとチョコレートケーキが添えられた抹茶アイスなど、いただいたのはどれも「日本×スウェーデン」な料理です。
また、朝食ビュッフェではご飯や味噌汁、漬物、海草のサラダなど日本食も用意されています。
スタッフさんのフレンドリーなおもてなしを受け、露天風呂や日本(風?)の料理を楽しみ、心も体も温まったYasuragiでの宿泊。
浴衣が膝丈になっている利用客を見て「ここはスウェーデンだもんなぁ・・・」と思いつつ(笑)、スウェーデンならではの日本を満喫し、そして日本の食事や温泉がさらに恋しくなるのでした。
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【スウェーデン便り】
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