9月 りんごのあれこれ

今年はフィンランドのあちこちで「りんごの当たり年」と聞く。ヘルシンキでは街角で「ご自由にどうぞ」と、通りすがりの人たちにもりんごのおすそ分けをしてくれている。私じしん仕事であちこちに行くたび袋いっぱいに持って帰らないかと言っていただき、仕事中なのでとお断りしてはいるけれど、庭先でどうぞどうぞと差し出され、いただいたりんごの美味しいことといったら。種の色が茶色くなったら食べごろだからね...庭に何本ものりんごの木がある場合は、違う種類のりんごであることが多い。そして酸味の強いもの、甘いもの、秋が少し深まってからやっと食べごろになるものなど、いろいろ。

 

 

もぎたてりんごの美味しさを味わったら、次は何でりんごを楽しもうか。ケーキを作りパイを焼き、おかゆに入れてみたりもする。旬のものをなるべく旬のままいただくために、あれこれ工夫したら、今度はどうやってりんごを保存するかだ。毎年さまざまなジャムのレシピが雑誌やネットに載り、お互いにジャムアイデアを交換しあう。最近ではきのこ同様に乾燥させる人も多く、小さな乾燥機が家にあったりするくらいだ。リンゴをせっせとスライスし、次々に乾燥させる。冷凍にするため何キロものイチゴのヘタを取り除いたときくらいに根気のいる作業だ。さらに今年はそれでは手に負えないほどのりんごが実っている。そんな時にフィンランドの人たちが、どうするか。庭のりんごをひたすら摘んだら、これをジュース場へ持っていくのだ。フィンランドにはこうして気軽にりんごを持っていってジュースにしてくれる工場が全国にある。次々とりんごを潰してリンゴジュースにしてもらう。

 

 

森に残ったベリーを摘んでは友人の家に遊びに行く。庭に落ちてるりんごを一つふたつ、ベリーとりんごの即興のケーキなどを焼いて週末の午後を過ごす。日が暮れるのも随分早くなり、食卓にはキャンドルが似合うようになってきた。

庭いっぱいに鈴なりのりんごたち。

8月の終わりからオーロラが出始めてはいるものの、9月になっても夏のような陽気と景色が続く。

淡々と日照時間だけは短くなり続ける。日の出は随分と遅くなり、あっという間に夕暮れ時を迎える。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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