8月 たっぷり遊んだ夏休のあとは

フィンランドでは8月が半分ほど過ぎたあたりで新学期が始まる。次から次へと誰かしら休暇中だった職場も、やっと勢揃いだ。久しぶりの早起きと新学期の準備、ほんの数ヶ月前は当たり前の日課だったことに、あたふたしてしまう。朝ごはんを作りながら、何をどうやりくりしてたんだっけ?なんでこの時間に起きたのに間に合わないの?と焦る、こんな時に限って何かをひっくり返してしまったりで、さらにドタバタ。でもなんだろう、垢がついたような感覚で過ごしていた日常がとても新鮮に思えてウキウキしてくるのだ。

 

 

この夏休みに、私は自転車で2週間の旅をした。フィンランドの西海岸に連なる群島を次から次へと渡り、島々を自転車で巡った。島巡りはフィンランドでは人気で、自転車や車、船と方法はまちまちながら、毎日のように新しい土地へと向かう。これに比べると森の中のサマーハウスは聞こえがのんびりしているかもしれない。でも、実際は薪をわったりボートにのって魚を釣ったり、一日中体を動かす。それは容赦ない雨の中でさえ、時には体を動かし続けなくちゃならなかったりする。

 

 

いつもと違う知恵と、いつもと違う肉体労働、いつもと違う環境での日々の発見。これがフィンランドの人たちの充電なのだ。筋肉痛があったり、休みすぎて手際が悪くなってる場面は当然ある。でも色んなことが新鮮に感じられて楽しい。

 

 

夏休みは森やら旅やらで時が過ぎるため、ふだん会ってる仲間たちとも疎遠になる。夏休みが終わったら、友のことを思い出してはふと連絡をとってみる。そしてお互いの夏を語り、それぞれが経験してきたことを分かち合う。毎年、こうして新鮮な気持ちで日々を迎えられる、8月の終わりは夏の終わりの寂しさがありながら、でも新しく何かが始まる楽しみに満ちている。

 

(文章・写真 森下圭子)

野生のラズベリー。島のこんな岩がちなところにも、たくさんの実をつけたベリーたちがあちこちにあった。

そろそろリンゴンベリーが熟しはじめてきている。この赤い色が森の中を華やかにする。

群島巡りの楽しみのひとつは、夕日探しだった。ゆっくり沈む太陽を眺めながらその日を終える。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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