11月 森でも町でもアピールしよう

打ち合わせのあと、メンバーの一人とお昼を食べに行った。素朴な店のスープの味は懐かしくてやさしくて……スープにはたっぷりのきのこ、外を見れば青空。気がつけば、ランチ相手と森にいた。それにしても仕事の打ち合わせ先から森に直行できるフレキシブルな服装、自分、なかなかやるじゃないか!

凍てついた森の地面。苔を踏むとシャリシャリいう。きのこは旬の時に凍ってくれて、おかげで鮮度が保たれてるような姿をしている。苔のじゅうたんに 広がるのは、深みを増し赤が一層印象的になったリンゴンベリー。リンゴンベリーやクランベリーは凍らせ、そこへ温かいキャラメルソースをかけるのが定番。レストランのメニューにもよくある。11月はじめの森の中、リンゴンベリーの凍り具合は繊細。口の中に放り込んだ瞬間にふわっと広がるベリーの酸味、そこへ新鮮な空気を凝縮してできた氷の瑞々しさがとけ、じわりと口の中を満たしていく。氷に手を突っ込みながらきのこを採ったりベリーを摘んでいるので手はつ らい。でも秋口にはない楽しさがいっぱい。

あれ、背後で猟銃の音が聞こえる。そうか、狩猟の時期だ。あわてて話をしたり歌を歌ったりして「ここにいるのは人です」をアピールしてしまった。 フィンランドで狩猟する人たちは、森の中で分かりやすくするように赤い毛糸の帽子をよくかぶる。赤い毛糸の帽子、これからはカバンに入れて持ち歩かなくては。

 

森の中でアピールするための赤帽。その前にこの時期、車のライトに大きく反射して存在をしっかりアピールしてくれるリフレクターをいろいろつけておかねば。新聞記事で呼びかけるほどで、フィンランドでは必須のアイテムだ。最近リフレクター界は活気があって、デザイナーもの、手づくり一点ものなどがどんどん増えている。見て回るのだって楽しい。

森でも街でも、闇に隠れてしまわないようにしなくちゃ。日照時間はぐんぐんと短くなる毎日。でも赤帽やリフレクターにこだわっておくと、こんな季節でも外に出るのが楽しくなる。この冬はこれで快調な滑り出しになった、かな。

凍ったきのこは、採ろうとするとポキポキおれたりして。おまけにずっと氷を触っているようなものなので実は大変。なのに楽しくてとまらない。

リンゴンベリーは初雪の降ったあと、さらにぎゅっと熟すので美味しいといわれる。

ヘルシンキでも雪が降ってくれた今年の11月。はりきって遊ばなくちゃの雪あそび。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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