6月 自然を育てる人びと
 

フィンランドの学校は夏休みにはいり、私じしんサマーハウスが多い地域へ行くことが増えてきた。小さな村の商店に行くと、今年は店先に手作りの鳥の巣箱をよく見かける。これ、実は国をあげてのキャンペーンをやっているのだ。鳥の巣箱100万個キャンペーン。目標達成のために冬の間に鳥の巣箱を作るワークショップがあったりもした。近くの森や公園を歩いていると、あちこちの木に鳥の巣箱が設えられていて、それらを探しながら散歩をするのも楽しい。

 

雛が一羽庭に迷い込んだら、路頭で迷っていたら、あるいは雛を守る親鳥たちの邪魔をしないようにするには。雛を手で直に触れてはいけないということをはじめ、実際にこんな場面にふれることが首都に暮らしていてもあるからか、フィンランドの人たちは一般的な知識として、どうすればいいか知っている。今年また巣箱が増えるとなると、ますます自然が身近なものになりそうだ。

 

いっぽうでブルーベリーの花が咲き始めた頃、蜂を見守ろうという専門家の話がニュースで取り上げられていた。外が暖かくなると、庭やテラス、あるいはピクニックなどで飲食する人も多い。そこへ蜂がやってきて…ということもよくある光景だ。でも蜂のことはそっとしておいてくださいという専門家の話。ブルーベリーが実をつけるのに欠かせない受粉。これに蜂がどれくらい活躍してくれているか。

 

ブルーベリーの受粉なんて、これまで聞く機会がなかった。なんとなく自然になるものというか、とりたてて考えてみたこともなかった人も多かったのではないだろうか。そして受粉の話にとどまらないところがフィンランドらしい。専門家の話を聞いて、さらに蜂のことを知りたいと自発的に調べた人たちの多いこと。

 

森散策をしながら、今年はこぞって蜂の話をしてくれる。それぞれの興味で調べた蜂の豆知識、これがとても面白いの。ニュースの情報だけで終わっていた自分に反省だ。蜂のこと、なにか自分でも調べなくちゃ。すでに季節はリンゴンベリー(こけもも)の花咲く頃を迎えた。

雛たちは泳ぎを覚えたり、すくすくと育っている。

鳥の巣箱100万個キャンペーン。あちこちの森で巣箱をみかけるように。

森を歩くとあちこちにリンゴンベリー(こけもも)の花を見かける。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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