5月 記録的な白樺の花粉

連日のように白樺花粉の記事を目にする今年、なんでも記録的な花粉量が飛び散っているのだそうだ。夜が明けて外にでると車の色すら変わって見えるほどの花粉がつもっている。自転車を一時間もこげば、めがねのレンズにうっすら花粉の膜ができてしまうというのは、私の気のせいだろうか。気をつけて薬を飲むものの、眠気ばかり。今年は薬を飲んでいても鼻水や目のかゆみに悩まされる日々なのだ。

 

フィンランドでも花粉症に苦しむ人は多い。なのに対策グッズなるものがちっとも出てこない。目をしょぼしょぼさせて鼻をかみながら接客する店員さんやウエイトレス、バスやトラムの運転士さんたちを町のあちこちで見かけるというのに、マスクをする人すらいないのだ。ゴーグルのようなめがね、花粉をシャットアウトしてくれるマスクなどを何の気兼ねもなく堂々とつけられたらどんなに楽だろうかと思う。

それにしても皮肉なのはこの時期は外にいたくて仕方がない時期だということ。木々の緑は刻々と葉を広げ、それこそ目に見える速度で急激に緑を濃くしていく。鳥の鳴き声が何重にも重なる…つい先週はまだ聞くことのなかった鳥の歌声が混ざっているのを聞き分ける楽しさ。タンポポが咲き始めるあたりから、りんごの白い花が開き始めるあたりから、街の色はどんどんと賑やかに鮮やかになっていく。ほんの1ヶ月ほど前は、まだ緑すらぽつりぽつりの状態で、ヘルシンキの街の色はどことなくモノトーンだったというのに、だ。ゆっくりジョギングしながら街の色や自然の声に耳を傾けたいと思うのに、翌日一層ひどくなる症状のことを考えると、つい軽い散歩で控えてしまう。

こんな状況での花粉症対策、一体どうすればいいのか。実は一時帰国が私にとっての一番の対策になっている。ここ数年は誰よりも早く夏休みをとり、白樺花粉のない日本にいるようにしている。今年に限って5月も中ごろまでフィンランドにとどまっていたら、花粉症の症状が日本に来てからも続いてしまっている。どうしたものか。フィンランドに戻るころにはかの地でも花粉がなりを潜めてくれてますようにと願うばかりだ。

今日は夕焼けの風景を集めて。夏は人でごった返すヘルシンキで一番人気のビーチから。

こちらは外国からの観光客も多いセウラサーリ野外博物館で。地元の人たちのジョギングコースでもある。

家のカーペットをごしごしブラシで洗える洗い場のあるムンッキニエミの海辺は海の向こうにエスポー市が見える。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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