3月 白樺花粉までの準備

この1ヶ月は移動が多く、実はヘルシンキにいないばかりかフィンランドにいないこともしばしば。フィンランドに、ヘルシンキに戻るたびに目の前の光景がまったく違っている。冬と春がせめぎあいながらも、季節は一気に春へむかう。戻るたび日照時間は驚くほど長くなっていて、そして気づけば頬にあたる陽に暖かさが戻ってきていた。そろそろ、そろそろだ…去年あたりから気をつけているのが花粉症の問題。実はこのあたりから花粉対策を始めなければならないのだそうだ。

 

 

フィンランドで花粉症といえば白樺やハンノキの花粉。最も症状がひどくなるのが5月ごろなのだけれど、日本の杉と同様に花粉症対策の服薬は、もっと早くから始めなければならないのだそうだ。ところが私はといえば、だいたいいつも風邪か花粉症かがわからず、薬を始めるのが手遅れになっていた。そんな私に専門のお医者さんが教えてくれたのは「だいたい3月15日って考えておくといい」ということだった。白樺の木には葉どころか芽すら吹いていない時期なのだけど、この頃春の風と一緒にロシアのあたりから、暖かいところから吹いてくる風にのって遠くの花粉がやって来るのだとか。

 

 

日本の方には白樺の花粉症があったなんて、と驚かれることが多いのだけど、白樺花粉症に悩まされるフィンランド人は多い。さらに白樺花粉症でとくに辛いのは、このために食物にまでアレルギー症状が出てしまうこと。私も含めて生のりんごで目や喉が痒くなる人は多い。中にはにんじんや桃、ナッツやいちごなどのアレルギーが出てしまう人もいる。何度かテレビでマスクの効果を伝えても、もともとマスクというのは感染病をイメージさせる印象が強いフィンランドでは、なかなか浸透してくれない。マスクなしでもどうにか軽い症状ですんでほしい。やっぱり花粉が本格的になる前にしっかり対策しておきたいと思う。雪がとけ暖かさが安定してきた頃、サマーハウスでの暮らしのために小屋の中や周辺を掃除したりという春のお楽しみが待っている。なのに花粉症で森の中が楽しくないのは不幸だ。日本への出張中に、あれこれ花粉症の対策グッズを集めてみようと思う。森で春を満喫できますように。

 

(文章・写真 森下圭子)

春の強い日差しが雪に反射して眩しい。

フィンランドの猫は氷の上も優雅に歩く。

雪に覆われていたって春なのだからとテラスでくつろぐ。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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