5月 走ろう、走ろう、走ろう

実はいま日本にいる。1年ぶりの東京はジョギングしている人が目につく。昼夜問わずによく見かけるのだ。公園のような緑地だけでなく、渋谷の喧騒を走り抜けていく人たちだっている。ファッションは常に世界の流行から遅れ気味のフィンランドだけれど、このジョギング風景は東京でもフィンランドの首都ヘルシンキでも同じように増加を続けているようだ。ヘルシンキの街と東京で同じようなことが起きているということは本当にめずらしい。「一緒だ!」なんて思うことは、ひょっとすると今回が初めてかもしれない。

 

 

先日フィンランドから出張に来ていた女性が4日の日本滞在と聞き驚いていた。こんなに急いで帰国するのはヘルシンキで開催されている女性のための10キロマラソンに出場するためだった。出張ランという言葉があるらしいけれど、彼女が選んだホテルも、そばにジョギングできるコースがあるかどうかをまず考えたのだとか。外国人が東京というと人混みばかり語られることが多いけれど、ジョギングしていると実は緑が多いねと考えを新たにする人も多い。

 

 

ヘルシンキという街はジョギングしながら楽しめるいろんな表情の自然にあふれている。海あり森あり。ヨットの出入りの多い賑やかな海があれば、人知れず、砂浜が静かに広がる海岸線もある。アップダウンの激しい森や岩がちな森、リスや小鳥でうきうきした森だってある。コンビニや自動販売機がないので、飲み物はしっかり自分で携帯しておけば、好きなだけ好きなペースであちこちをジョギングしてまわれる。おまけに日照時間が日々長くなっていくこの時期。思う存分好きな時間に走れるのもいい。いつだって青空でも、一日の時間によって微妙に空気の感じがかわる。明るい空の下で夜の静けさを味わいながら、朝の何かが生まれようとしている空気の中で、昼の賑やかな空気をまとって。

 

 

ところで私は東京にいると、どうも帰り際に買い食いっていうのが楽しくなってしまっている。ダイエット的にはまったく効果のない東京ジョギングだ。

 

(文章・写真 森下圭子)

鳥たちのように体内時計がランランとしている。真夜中なのに妙に頭がスッキリしていたり、徐々に睡眠時間も短くなってきた。

街角のテラスカフェもいいけれど、街なかにあって眺めのいい自然に囲まれていただくコーヒーがたまらない。

5月になるとわっせわっせとボートを水に戻してあげる。もうすぐボートハウスに無数のボートが並ぶ。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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