2月 本格的な冬日本文化の相性

昔は冬といえば、海の上を当たり前のように車で移動していたそうだ。フィンランドからスウェーデンへ行くのに海の上をドライブなんて、よくあること だったとか。ただ海のど真ん中でガス欠になると救助が大変で、のちに凍った海の長時間移動は禁止になった。この数年は海や湖が凍てついても、南部ではせいぜい人が行き来する程度の暖かい冬が続いていた。昔のことを思い出して、こんなことをつい語ってしまう、今年はそれくらい本格的な冬がやってきてくれた。

 

 

こんな本格的な冬に、また日本のモノがブームになりつつある。冬にぴったりで、幅広い世代に愛されそうで、逆にフィンランドにいままでブームになら なかったのが不思議なくらい。amigurumi…あみぐるみだ。冬になると地下鉄でもバスでも編み物をしている人をみかけるし、数年前には若い男の子たちの編み物が大流行して何冊もの本が出たりもしている。手元を見なくても編み物ができる人がたくさんいるフィンランド、小学生から学校で編み物を習うフィンランド。こんな国で「あみぐるみ」がブームになったら、面白いものがたくさん誕生しそうだ。

 

 

編み物をしていると、どうしても中途半端な量の毛糸が余ってしまう。これを活用しよう!というのがフィンランド流あみぐるみ。毛糸をムダにしないちょっとエコな感じ、目新しい日本の「カワイイ」世界、冬になればあたりまえのようにしていた編み物。この組み合わせが良かったようだ。いままで人気にな る日本のものは、局地的というか一部の人たちの間で楽しまれるものが多かったけれども、「あみぐるみ」は紹介されるやいなや、急速に世代を問わず多くの人たちに支持される人気者になった。

 

 

冬らしい冬にやってきたあみぐるみ。オリンピックでテレビを見ている時間も長くなることだし(テレビを見ながら手元が正確に動かせる編み物上手が本当に多い)、これからたくさんの小さなあみぐるみたちがフィンランドのあちこちで誕生していそうだ。

 

(文章・写真 森下圭子)

ヘルシンキの冬は市が市民に「自発的な雪かき」を呼びかけるほどの雪深い冬に。いつものペースでは手におえないのだ。

雪と氷に覆われたアスファルトは歩き慣れていないと大変。たったこれだけのスパイクでも効果大で、安心して歩ける。装着の取り外しも簡単なので気分で好きな靴を履けるのも嬉しい。

「車ですか?」って誰かの書き残しが。これだけの雪に慣れていないフィンランドの人も多いのだ。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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