7月 夜空の輝く太陽と月

太陽と月を一緒に見ると幸運がやってくる。そう田舎のおかみさんが教えてくれた。白夜の季節に太陽と月を同時に見ることは難しいことではないけれど、しげしげと眺める機会ってあまりなかった。

 

 

じりじりと沈みそうになりながらも、低いところで湖を照らす太陽、周囲が赤く染まる青空。頭をくるりと返すと、空高くに白い月がぽっかり浮かんでいる。その月がふっと消える頃、太陽は朝を迎えるべく、横ばいに動かしていた体を、また上へ上へと持ち上げていくのだ。空をいつまでも眺める時間、自然に心を寄せる贅沢な時間。真夜中の太陽と月がもたらす幸運って、このことかしら。宝くじがあたるって訳ではないな、きっと。

 

 

7月は森で過ごす人が多いからか、テレビは再放送やら映画ばかり。これといった番組もなく、テレビがあっても見る機会が減っている。テレビのコマーシャルといえば、この時期、やたらとバーベキューばかりが登場している。あるいは夏だけオープンしている遊園地の宣伝か。来る年も来る年も、見栄えの変わらない夏のコマーシャルだ。なのに、「またかよ」と思うどころか、次の日にバーベキュー用の肉やソーセージを買ってしまう人びと。

 

 

フィンランドには焚き火やバーベキューのできるところがあちこちにあって、ちゃんと薪まで用意されている。野菜といえば、沈まない陽を浴びて育ち、甘みがしっかりしている。にんじんなんて、皮をむかずに食べられる。肉やソーセージを焼きながら、そんなフィンランドの新鮮な野菜をまるごといただいて、新鮮な空気もいっしょにお腹にいれる。

 

 

外国人観光客でにぎわうフィンランドの7月。にんじんやえんどう豆をはじめ、ありとあらゆるものを買い、その場でむしゃむしゃ食べているフィンランド人をどう眺めているんだろう。でも、彼らのおいしそうな表情につられて、是非一緒にむしゃむしゃしていただきたいと思う。本当においしいから。

 

(文章・写真 森下圭子)

夏はバーベキューのほかに、自然に囲まれたピクニックも楽しい。誰もいないところで、ゆっくりと手作りの菓子パンやベリージュースで過ごす時間。

 

国会議事堂の階段が花で埋め尽くされた日。環境芸術として登場したこの作品、終了後は花の鉢が無料で配られた。車のトランクいっぱいに詰めて帰っていった人もいる。

 

やがて朝焼けに変わろうとする真夜中の太陽。そうそう、湖の水は髪をサラサラにしてくれる。なぜかわからないけれど、友人に言われて試してみたら、本当にそうなる。

 

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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