6月 夏の雨と夏休み

「夏の雨に洗われて、女は美しくなる。」
すみません、少し大げさにアレンジしてしまいました。もともとはこうだ。大雨の日にトラムに乗ってきた女性の傘が向かいのお客さんにベタリとついてしまっ た。慌てて謝った傘の主に、びちゃっと濡れてしまった女性が答えたのだ……夏の雨は美しくしてくれるって言うでしょ、気にしないでください……。いや本当にこの人がキラキラと輝いて見えた。

そうでなくともフィンランドの人たちは夏になると美しさを増す。それが夏の雨のせいかどうかは分からないけれど、「みんな美しいなあ、輝いてるなあ」と感じる場面が急に増える。雨の日が多くても白夜。太陽が沈まないそんな季節はどんなに肌寒くても、雨が続こうとも夏なのだ。夏と思うだけで、すべてが楽しくなってしまうほど。「夏」って魔法の言葉みたいだ。

 

6月下旬の夏至祭を境に、大人たちも次々と長い夏休みをとる。でも学校は6月の頭から夏休み。子供だけが夏休みの間はどうしているのか……ヘルシン キに点在する指導員のいるプレイパークとよばれる公園では、夏休みの期間中に限り16歳までの子供たちに無料でお昼を提供している。条件はお皿とフォークやスプーンを持参すること。まだ自分でご飯を作れない子供たちも安心。うちの近所のプレイパークでは移動動物園がやってきたり、本の病院なんていうイベントも行われたりした。もちろん大自然に囲まれたところで遊びながらいろいろ学ぶ工夫いっぱいのキャンプなども沢山ある。でもわざわざ高いお金を払ってキャ ンプに行かなくても、近場でも楽しいことがいっぱいある。

ヘルシンキだけ見てみても、夏だけでている船で気軽に島へピクニックに行くこともできるし、焚き火やバーベキューが無料で楽しめるところも複数ある。せっかくの夏、気持ちや工夫次第でどうにでもなる。ふとまた「夏の雨は…」というフレーズを思い出した。

昔ながらの飛び込み台。そのほかに滑り台など、ちょっとした遊具が湖や海にあつらえてあるところは多い。

図書館でしっかり役目を果たした本たち。破れたり状態の悪いものをこうして直して子供たちにプレゼントする「本の病院」のようす。

多くのカフェやレストランも夏休みに。大好きなものは今のうちに食べておき、しばしのお別れ。6週間の夏休みに入るカフェのカレリアパイ。ゆでたまごにバターを加えた昔ながらのトッピングでいただく。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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