12月 フィンランド人にとっての日本の冬

いま日本にいる。フィンランドのことを伝える立場にいながらフィンランドらしい暮らしをしないのはよくない、ということで、12月に入って遅い夏休みをとっているのだ。6週間、ゆっくり休もうと思う。フィンランドの人たちは、長い夏休みがあるからこそ、仕事に集中できるバランスがとれるのだという。

 

 

今年はなぜか11月12月と私の身近なところでフィンランド人が次々と日本にやってきている。まだ彼らから直接話を聞く機会はないのだけれど、これまでに冬の日本を体験したことのあるフィンランドの人たちは、口を揃えてこういうのだ「家の中が寒い」。私じしん日本の人たちに、フィンランドに住んでいるのだから寒くないでしょと言われる。確かにこれくらいなら手袋がなくても大丈夫なくらいだ。でも家の中は違う。フィンランドにいるときよりも厚着をし、なおブルブルしているのだ。

 

 

ヘルシンキはセントラルヒーティングが整備されており、建物のなかは暖かい。私の暮らすアパートなどは半袖で生活できるほど暖かいのだ。外出するときも、室内が暖かいことを想定して、脱ぎ着しやすい上着を重ね着することが多い。室内は薄着でといういつものやりかたで日本滞在すると…ということで、実は冬の日本にやってきて風邪をひいたり体調を崩すフィンランドの人たちがとても多いのだ。

 

 

とはいえ晴れが続き、空に青空がひろがる東京の冬は嬉しい。今年のヘルシンキは、とくに日照時間が短いのに加えて曇りや雨が続き、めったに太陽が照らなかった11月。そのあとに見る12月の青空はたまらない。つい温かい飲み物を片手に、東京の片隅で、公園のベンチに腰をおろし、いつまでも青い空を眺め、光を浴びた雲の風に流れていく様子を追う楽しさ。私だけでなく、晴れた空を楽しむフィンランドの人たちが、日本のあちこちにいるのではなんて考えている。

 

(文章・写真 森下圭子)

クリスマスの前に、太陽とともに待たれるのは雪。やっぱり美しいホワイトクリスマスがいい。

川の水に氷がはっていない。フィンランド生活も20年になると、こんな日本の風景が新鮮に思える。

フィンランドの友人たちに見てもらおうと、青空をみるたび写真を撮る毎日。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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