5月 白夜と緑と夏のような気温

海はまだ氷に覆われていた5月のはじまり。いまではもう天気がよければ公園がピクニックの人たちで賑やかなほど。気温がプラスにならないねえ、なんていう日々も、わずか数週間で20度を超えるまでになっている。つい最近までオーロラがどうのこうのと言っていた北極圏では、一日中太陽が沈まず夜空が暗くならない毎日だ。ヘルシンキだって外が暗くなるのは夜遅くなってから。白夜の季節は5月にはじまる。

 

 

フィンランドは四季がはっきりしているとフィンランドの人たちは言うけれど、私の目には春はものすごい勢いで駆け抜けていき、あっという間に夏が訪れているように見える。海が凍っているなんていう冬のような景色で始まった5月が、公園のピクニックやカフェのテラスで人々が寛ぐ夏のような光景にまで変化しているのだ。1ヶ月の間に3つの季節を体験しているような感覚。あっという間に夏休みもやってくるような気がして、なんだかそわそわしてしまう。

 

 

実はいま日本にいる。日本のほうがずっと暖かいなんて思っていたのに、5月も終わりに近づくと、ときにはフィンランドのほうが気温が高い日もあるほどになっている。私自身は夜9時頃に外が暗いことが不思議に思えたり、せっかくの汗ばむほどの20度超えの日に冷房がかかってしまって暑さを存分に楽しめないことにしゅんとしてしまったり。いつのまにか日本の5月がもの珍しく、ささいなことに驚く毎日だ。日々の景色の変化はフィンランドほどはっきりしている訳ではないけれど、それでもふと緑の色が一層と深くなっていることに気づく。フィンランド生活も19年になり、友人たちからは外国人旅行者みたいだと言われるようなところに驚いたり、喜んでカメラを向けたりする。フィンランドから日本にやってくる旅行者たちが特に行きたがるのは山や温泉で、実は私もそんなところへのしばしの休日を楽しみにしている。

 

(文章・写真 森下圭子)

気がつけば夜がやってきても外が明るい季節。北極圏ではいよいよ太陽の沈まない日々がやってくる。

ついこの間まで海が凍っていたというのに、春は駆け足で深まっていく。あっという間に新鮮な緑が眼に眩しいほどに。

やがて木々が緑に覆われるようになりこの風景は緑によって日々刻々と変化していく。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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