3月 春の兆しと冬のアクティビティー

冬、青空がまぶしい日は寒い。-15℃になったり、いつもそんな風だ。ある日それが突然、デジタル寒暖計の示す「3」という数字の前にマイナス表示のない朝を迎える。この瞬間の嬉しいこと。気持ちも舞い上がれば足取りも軽く、そしていつもより薄着で外を歩く。

 

 

この冬は冬らしい冬になってよかったね。最近よくそんな話をする。ヘルシンキでさえ雪が程よく積もってくれたし、湖や海も凍ってくれた。釣り好きにとっても寒中水泳を楽しむ人たちにとっても、凍った海や湖に穴をあけて行うそれは、格別に楽しいもののようだった。

 

 

3月にはいり、森を歩けば春の歌をうたう鳥の声が聞こえてくるようになった。春のほんわかした光に景色は包まれ、刺すようだった風の冷たさがやわらかくなった。そんな中で雪の日が続いた。朝起きて窓から見えるのは新しい雪で覆われた景色。こうなると、冬らしい遊びやスポーツを思い切り楽しんで冬の最後をしめたいなと思う。森を駆け抜けるクロスカントリースキー、公園の天然リンクや凍った湖の上でのスケート、ソリすべり、寒中水泳があって釣りもあって……たくさんの冬の定番がフィンランドにはある。

 

 

人気は高まるばかりのスノーボードをはじめスキー場のさまざまなスキーの他に、最近はスノーシューズを履いて誰も歩いていない森や山を歩くトレッキング派の人たちが増えてきている。実はつい最近はじめてスノーシューズを履いてみた。これはそれほど技術もいらないし、お手頃で楽しい。腰に紐をつけてソリを結びつければ、たくさんの荷物といっしょにトレッキングできる。これだったらテントを運ぶこともできそうだし……なんて考え始めると、ぐんぐん夢が膨らむ。たった一回の体験で、無限の可能性がありそうと期待させてくれる。なんだかすごいぞ。

 

 

冬はなんとなく沈みがちになる季節。たくさんの冬のアクティビティーが、体調だけでなく心の健康も支えてくれてたな、と改めて思う。春らしさは一日ごとに増していく頃だけれど、雪が消えてしまうまで、凍った海の上が歩けなくなるまで、存分にこの自然と環境を楽しませてもらおうと思う。

 

(文章・写真 森下圭子)

 

空の雪の白さが、雲の向こうで照る太陽の動きに合わせ、白い風景の濃淡を変えていく。

空の青さが少しやさしくなったような。そのせいか、鼻をくすぐる風の匂いも甘く感じられる。

春の日差しを感じるようになると、雪の上も氷の上も自転車でこいでく人が急に増える。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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