4月 プラス3℃の謎

あっという間に日照時間がぐんと延びた。夜8時でも明るい。こうなると気分は春爛漫、散歩もピクニックも存分に楽しもうじゃないのとなる。ところが青空の日に外にでると、寒いのなんの。風邪ひきさんが多いのは春を謳歌しようと意気込みすぎて、ついつい薄着の野外活動になってしまったのかもしれない。

どんなに心が躍っても防寒を怠らず。そうして青空の下をいつまでも散歩しよう。あちこちの枝に吹きだした芽を眺め、青空ごとに、晴天の日毎にぐんぐん膨らみを増していく芽を見ているのが楽しい。新芽の色の明るさか、夜になっても燦燦と輝く太陽の強さなのか、枝々の合間や新芽の周りに温かそうな光がぽっと漂っている。そのぬくもりは、昼寝するかのようにのんびりしていて幸せそうだ。

まだまだ芽だけ。毎朝のように木の幹を忙しそうに降りたり登ったりしているリスがはっきり見えるのも、まだ葉が茂っていないからだ。森では雪解けのぬかるみを同じような色の毛のうさぎが横切っていく。これまた草花が茂っていないからよく見える。リスもうさぎも忙しそうに動き回っている。いよいよ春がやってくるのだ。そうか、まだそういう時期なのか。私も周りの人々も気を急いてしまったものよ。
動物たちを見習わないと。

 

5月までには街が新緑に満たされて、道端に並ぶカフェやバーのテラスが賑わうほどになってほしいね、なんてことをこの前タクシーの運転手さんと話していた。この4月にそこまで辿りつけるのだろうか。だってだって、まだ「あさって雪降るらしいよ。」なんて話しをしているのだ。

ところでヘルシンキの街には時間と気温が交互に表示される電光板があちこちにある。噂によると、これは常に3℃高く設定されているらしい。そんな話しをしたら、「車の外気温表示機能もそうだよ」と返ってきた。寒いときの3℃高め表示は、精神的にありがたいからね。青空眩しい春のはじめ、街の表示が10℃か7℃かでは全く気分が違ってくる。なのでこの噂に関しては、真相を求めずそっとしておくつもりだ。

日も長くなり、陽のまぶしさを氷すら楽しんでいるよう。青空の日を数え、木々に吹く芽の成長を楽しむ。

春を楽しむのは、散歩で足をとめる時間を長くして。ヘルシンキには木でつくったこんなアスレチック器具があちこちにある。

外にいる時間が長くなるこれからの季節にむけて。保育園からやってきて交通ルールを学ぶ。柵で囲まれたこの小さな街空間には、街でみかける交通標識や信号だけでなく、ベンチやすべり台など、子どもにお馴染のモノも。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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