3月 ベリーのピューレ

いまごろになって大雪が降ったりしている。よくよく考えてみたら、ヘルシンキでは5月や6月に雪がちらつくことだってあるのだから、3月に大雪なんてことは驚くようなことじゃないか。クリスマスに雪が降らなかったこの冬、ここへきて雪に降られて雪遊びに狂喜するやら寒さにうんざりするやら。
ついつい気ぜわしくなってしまう。

今になって訪れた雪を前に、我が家に訪れた危機が「ベリー食い尽くし」だ。寒いときにはベリーのジャムやらホットジュースが体に浸みて、活力がわいてきそうな気分になるというのに、ない。
配分も考えず気ままにベリーを消費していたら、なくなってしまっていた。自分で食べるくらいは森で摘んで蓄えておきたかったけれど、発想をかえよう。スーパーへ行けばベリー商品が並んでいるではないか。社会科見学のようにスーパーのベリーをみてみよう。

オーソドックスなのは冷凍ベリー。これはケーキの飾りに使ったり、アイスと一緒にいただいたり。
それからジャム。お湯をそそぐ粉タイプと、すぐ飲めるパック入りで売っているのがベリースープ。
オートミールにかけたり、ただ飲んだり。ベリーの種類もずいぶん豊富になったし、砂糖を使ってないものもある。これは時間をかけて一通り試してみるのも楽しいかも。ちなみにブルーベリーのスープは風邪のひきはじめにいいと言う人も多い。

 

そしてそして私のおすすめはピューレだ。スーパーでは冷凍ベリーの隣で凍らせたピューレが置いてある。ほんとうは解凍していただくようだ。我が家では、凍らせたままでジャリジャリ食べている。かき氷みたい。ピューレなので味が濃くって、ベリー本来の酸味と甘みが体の隅々にまで染みわたる。

口の中にひろがるベリーの香り。青い空と森の香りをのせた風までが体を駆け抜けていくようだ。
ふと気づけば、3月というのは雪の合い間に太陽が顔を出し、冷たい風の中にあってもふと、春のぬくもりお日様の匂いを鼻のあたりでこちょこちょやってくれる。日照時間もこれからは日本よりどんどん長くなっていくんだな。

3月はイースター。フィンランドではひよこや黄色で街も家も色鮮やかに飾られる。我が家ではうさぎを。陶器のアラビアが新しく発表したうさぎシリーズの置き物たち。

フィンランドの雪はいつでもまた舞って旅をはじめそうなくらいに地面の上でもさらさらフワフワしている。動物の足あとか風のきまぐれか、雪にハートが描かれていた。

ベリーを食べているとふと口の中に広がる光景がある。空は青くてまぶしくて、湖と森を見守るような懐の広さもあって。

森下圭子さん

Keiko Morishita-Hiltunenさん

 

ムーミンが大好きで、ムーミンとその作家トーベ・ヤンソン研究のためにフィンランドへ渡り、そのまま住み続けている森下さん。今はムーミン研究家として、またフィンランドの芸術活動や、日本へフィンランドを伝える窓口として、幅広く活躍中。

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ビルベリー&サンタベリー

北欧の人々にとって、なくてはならない森の恵み。