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北欧のベリー小百科

北欧の森で実る様々なベリーを紹介します。

日本では見ることのできない貴重なベリーの情報も挙げます。

ビルベリー

科・種・目:ツツジ科スノキ属

和名:ビルーベリー

英名:Bilberry

フィンランド名:Metsämustikka

学名:Vaccinium myrtillus

 

主な原産国:フィンランド含む北欧

大きさ:樹高20~60cm、果実6mm~8mm

収穫時期:7月末~8月末

色:青紫色

味:果肉が柔らかく、酸味が強い

 

北欧の代表的な野生種で、果肉が軟らかく、酸味が強いのが特徴です。ビルベリーは一般にローブッシュブルーベリーの仲間として扱われます。


ビルベリーは果肉の中まで色素が濃い品種であり、青紫色の天然色素アントシアニンの量が非常に多く、医薬品やサプリメントにエキスとして利用されています。


ビルベリーの果実や葉は古くから食用や、薬としても人々の生活と密接に関係してきました。北欧ではジャム・ジュース・シロップ漬けなどにして食べるほか、整腸効果を期待して食べられています。

サンタベリー(リンゴンベリー)

科・種・目:ツツジ科スノキ属

和名:コケモモ

英名:Lingonberry

フィンランド名:Puolukka

学名:Vaccinium vitis-idaea

 

主な原産国:フィンランド含む北欧

大きさ:樹高10~40cm、果実4mm~6mm

収穫時期:8月後半~10月前半

色:赤色

味:果皮が硬く、酸味が強い

 

サンタベリーは森に自生するベリーの一種で、葉の表面はつるりとした輝きがあり、冬になっても葉は落ちません。

 

初夏には白や薄ピンク色のかわいらしい花を咲かせ、8月後半に果実が赤色に変わり始めます。果実は枝に強くつき、落ちることなく冬を越すことも。

 

レスベラトロールなどのポリフェノールを豊富に含んだ赤い果実は、抗酸化作用が強いのが特徴。北欧では、サンタベリーはよく肉料理の付け合せとして食べられています。

黒カシス

科・種・目:スグリ科スグリ属

和名:クロフサスグリ(黒カシス)

英語名:Black Currant

フィンランド名:Mustaviinimarja

学名:Ribes nigrum

 

北欧の黒カシスは栽培されているベリーの一種。黒色に近い紫色で、ビルベリーやサンタベリーと同じく丸い果実をつけます。ビルベリーと同様にアントシアニンが豊富に含まれており、ブルーベリーやビルベリーに含まれていない特有のアントシアニンが含まれているのが特徴です。北欧では、ジャムやジュースにするのが一般的です。

赤カシス

科・種・目:スグリ科スグリ属

和名:アカフサスグリ(赤カシス) 

英名:Red Currant

フィンランド名:Punaviinimarja

学名:Ribes rubrum

 

黒カシスと同じく、北欧で人気のベリーです。

一般家庭の庭でよく見ることができます。赤カシスは寒さに強いため、ラップランドなどとても寒くて厳しい環境でも栽培されています。真っ赤な美しい果実は酸味が強く、砂糖で酸味を抑え、よくジュースやジャムなどに加工されます。

クラウドベリー

科・種・目:バラ科キイチゴ属

和名:ホロムイイチゴ(クラウドベリー)

英名:Cloudberry

フィンランド名:Lakka, Hilla

学名:Rubus chamaemorus

 

野生のベリーの一種。北欧の北部の沼などに自生しています。6月頃に花を咲かせ、果実は成熟するにあたり緑がかった黄色から赤色、完熟する頃には琥珀色に色づきます。
クラウドベリーにはビタミンCが豊富に含まれており、またビタミンEや食物繊維、ポリフェノール、エラジタンニンも豊富に含まれ、美肌によい果実です。

クローベリー

科・種・目:ツツジ科ガンコウラン属

和名:ガンコウラン(クローベリー)

英名:Mountain crowberry

フィンランド名:Variksenmarja

学名:Empetrum nigrum

 

地を這うように茎を伸ばし、夏から秋にかけて黒い果実をつけます。

野生種のベリーの一種ですが、味が薄く、種が硬いことから、生食よりもジュースなどにして利用されています。

 

グースベリー

科・種・目:スグリ科スグリ属

和名:セイヨウスグリ

英名:Gooseberry

フィンランド名:Karviainen

学名:Ribes uva-crispa

 

北欧の一般家庭でよく栽培されているベリーの一種です。

茎にはトゲが生えており、果実は甘いのが特徴。

よくジャムやゼリーに加工されています。

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